国境の南、太陽の西 |村上春樹 [文芸]
この本を読んで、最初に思ったこと。
「幸せそうな人生を送っても、人間って重箱の隅をつつくように不満の種を見つけてくるよね」
まるで、空気の中で溺れるような気分を味わいました。
「だって、どうにもならねぇじゃん」と言うしかない。
人間、生きてればそれなりに我慢しなくちゃいけないことがあって。
どうして我慢するのかと聞かれれば。
やっぱり、先を見てしまうから面倒に思えてくるのです。
雨の中を「ひゃっほーっ」とか叫びながら走るには、歳を取りすぎた。
直に雨粒に打たれる感触も、濡れた服の冷たさも、想像が出来てしまう。
感情のままに動き出すことが、難しい。
濡れた服を洗濯機に突っ込み、暖かいシャワーを浴びる時間が勿体なく思えてしまう。
無駄な時間を過ごしたくないのかもしれない。
人生という制限時間の中で、終わりを想像しない時代が確かにあった。
それがすべて幸せだったとは言わない。
我慢もしたし、間違えたし、苦しいこともあった。
だけど、時間が無駄だなんて思っている暇が、無かったように思えるのです。
一日が、一生懸命に短かった。
きっと、歳をとってから思い出すことになります。
そして、酒の肴にして笑い合うのです。
「あの時は、若かったなぁ」
と、呟くことになるでしょう。
この物語は。
ある人にとっては、慰めになり。
ある人にとっては、悪夢となる。
ま、人生なんてそんなもんです。ラララ~。
「幸せそうな人生を送っても、人間って重箱の隅をつつくように不満の種を見つけてくるよね」
まるで、空気の中で溺れるような気分を味わいました。
「だって、どうにもならねぇじゃん」と言うしかない。
人間、生きてればそれなりに我慢しなくちゃいけないことがあって。
どうして我慢するのかと聞かれれば。
やっぱり、先を見てしまうから面倒に思えてくるのです。
雨の中を「ひゃっほーっ」とか叫びながら走るには、歳を取りすぎた。
直に雨粒に打たれる感触も、濡れた服の冷たさも、想像が出来てしまう。
感情のままに動き出すことが、難しい。
濡れた服を洗濯機に突っ込み、暖かいシャワーを浴びる時間が勿体なく思えてしまう。
無駄な時間を過ごしたくないのかもしれない。
人生という制限時間の中で、終わりを想像しない時代が確かにあった。
それがすべて幸せだったとは言わない。
我慢もしたし、間違えたし、苦しいこともあった。
だけど、時間が無駄だなんて思っている暇が、無かったように思えるのです。
一日が、一生懸命に短かった。
きっと、歳をとってから思い出すことになります。
そして、酒の肴にして笑い合うのです。
「あの時は、若かったなぁ」
と、呟くことになるでしょう。
この物語は。
ある人にとっては、慰めになり。
ある人にとっては、悪夢となる。
ま、人生なんてそんなもんです。ラララ~。
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