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よいこの君主論|架神恭介・辰巳一世

何か面白い本はないものか、と本屋で探していたときに見つけた本でした。
タイトルにもある「君主論」に目を引かれ、手に取ってページをパラリと捲る。

「ぶっ」
――――吹いた。
周囲にお客さんもいるのに、そんなことも構わず吹いた。
店員さんに何事かと思われないように平然とした表情を装って、そのページを二度見したのですが。

○び太が、すげー悪そうな○び太がいるっ。

よくよく読んでみれば、イラスト付きキャラクター紹介に出てくるマナブくんでした。何やら美少年化したブ○ゴリラ(本名、かおる)も出てますね。
ブラックユーモアたっぷりのキャラクターたちに、好奇心を掻き立てられます。
値段が値段なので少々迷いましたが、これも出会い、と割り切って購入です。

タイトルにもある通り、小学生向けの文章なので最初は読むのが辛かったです。
ただ、後半に行くに連れて慣れましたし、心配するほどのものではありませんけどね。

内容については、まあ、笑えるブラックユーモアが好きな人には好まれる作品だと思います。
そして、小学校時代に、ある種の経験がある方には、もっと素敵なユーモアになりますね。
この本、小学校のときに読みたかったなぁ(笑)。
だからといってオススメはしませんが。

小学校のヒエラルキー(ピラミッド型の支配構造)って、一度構築されちゃうとカースト制度並みの強度を持ちますからねぇ。
小学生だって、権力闘争がないわけじゃないんですよ。舐めちゃいけません。
ああ、怖い怖い。

これは実用書としても機能しますから、要点だけ抜き出してメモに書き、持ち歩くと効果的かもしれませんよ?
これほど読みやすく、笑える君主論は無いでしょうね。
それと、戦記ものが好きな人には読みやすいかもしれません。

まあ、リーダーシップの何たるかを手軽に面白く読めました。あはは。


よいこの君主論 (ちくま文庫)

よいこの君主論 (ちくま文庫)

  • 作者: 架神 恭介
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/05/11
  • メディア: 文庫



タグ:架神 恭介
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雑記|プリウス [その他]

書籍関係なく雑記。

ハイブリットのないマツダ車に乗っているが、なにやら気になるプリウスリコール。

米中はじめ世界で起こるプリウス問題。
アメリカじゃ『トヨタから乗り換えで割引』みたいなセールスが起きてるってニュースを最近聞いたような。
米産車にも日本の環境基準適合を付けろ!みたいな圧力(といっていいのかな)が政治レベルであったと新聞で見たような。
前原大臣が米駐日大使と会談するらしい。

なんだかアメリカに大きなチャンスをあげちゃったんだなぁ。と思った。


そんなことより気になるポイント。
プリウスに何が起こっているのかいまいちわからない。

今日見たTVニュースでは
 時速20キロで走行、30Nでブレーキをふみ続ける
    ↓
 問題のプリウスは十何メートルかで停止
 他車は十何メートルかで停止
 その差70センチほど、プリウスが長い
とのこと。



ニュースで聞いたくらいじゃこのくらいしか頭に入らない。が、突っ込みどころ満載だった。

時速20キロで停止まで10m以上かかるってどんなブレーキのかけ方だよ。
日常でそんな運転したこと無いと思う。
つうか30Nってどのくらい?
1N=9.8kgm/s・・・とかだったような。3kg程度の力か?
フリップ使うならその辺をもっと分かりやすくしてよ。

ニュースの直後はこんな感じだった。

もやもやするので夜も遅いが記事やらブログやらながめた結果、
自分の疑問を最も解消してくれたのが、清水和夫氏の解説でした。
冒頭に会見映像が入りますが、その後にちゃんと解説が始まります。
 youtube映像「緊急!! トヨタ リコール問題を清水和夫が検証する 1/4」へのリンクです。

清水氏の体験も含めての状況説明だったので私自身は納得し理解できました。
ブレーキが効かなくなるメカニズムも理解できたと思います。
後半は車の安全に対する熱いメッセージが感じられました。

もしも自分がプリウスユーザーなら・・・
最終的に止まらなかったらさらに踏む!
結局調整できるまではそれしかないという結論になりました。
事前に現象が分かっていればパニックにもならないで済むかもしれないし。

しかし、清水氏の解説は2/5に載せられているようですが、問題の捕らえ方に関しては
今日のニュースよりも、四日前のこの解説のほうがはるかに深刻さが高いと感じました。
少なくとも私自身はニュースの情報を聞いて大したこと無いのかと思いました。
実際のところどうなの?
やはりニュースを軽く真に受けるのは危険なのかと思ってしまう。

もっと情報リテラシーを鍛えたい。


【業務連絡】 ブログの趣旨から外れてごめんなさい
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かもめのジョナサン|リチャードバック [文芸]

ジョナサンが凄い。

いや、ぶっちゃけ彼は『かもめ』ですけどね。そのままです。
本当に嘘偽り無く、真実を伝えようとしているタイトルです。
ええ、ジョナサンは凄くて『かもめ』なのです。
むしろ、彼が『かもめ』であるからこその物語なんですが。

えー、かもめかもめ連呼しましたが、何か早口言葉作れそうですね。
と、そんなことはどうでもいいですが、写真で見ると『かもめ』って意外と野生動物でした。
見事に鳥でした。
個人的に、鳥には『あと一歩足りないけど完成されたイメージ』があるんですけどね。
飛ぶように生まれてきた動物って凄いけど、いろんなものを削ぎ落としてるじゃないですか。
でも、その形が美しい。

一点を目指す、ただ飛ぶ、ということだけを突き詰めることができる綺麗さを感じたとき、筆舌し難いものが鮮やかに心を打ちます。

そのことを伝えるための、『かもめ』だったのだと思います。
鷹のように狩りに優れるでもなく、鶴のように足が長いわけでもありません。
どこか間抜けそうで、これといった特徴の無い鳥を選んだ結果。
それが『かもめ』でありジョナサンなのです。

所詮、誰かと競い合うことは有限で、いつか絶対に限界が来ます。
それは生物である限り当たり前のことで、逃げられないし逃げる必要もないのです。
一応言っておきますが、努力に意味が無いわけではありませんよ? 
誰かに勝つということだけを最終目的にしても虚しい、ってことです。

必要なのは、ありのままを理解しようと努力する、ということでしょうか。
つまり、愛なのです。

それがなかなか、難しいのですが(笑)。



かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

  • 作者: リチャード・バック
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1977/05
  • メディア: 文庫



かもめのジョナサン - Jonathan Livingston Seagull【講談社英語文庫】

かもめのジョナサン - Jonathan Livingston Seagull【講談社英語文庫】

  • 作者: リチャード バック
  • 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 文庫



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