SSブログ

星の王子さま [文芸]

もう有名すぎるくらい有名な作品。
子供の頃に読んだことがなかったので、今更ながら読んでみました。

「……あれ、これって子供が読んでもわかるのか?」

っていうくらい、奥が深い作品です。

一読すれば、これは『子供が大人の世界を風刺した』という感想。
でも、何だか腑に落ちない。

短い本だし、もう一度くらい読み直してみる。
すると、世界が逆転してしまったのです。

周囲に向かって、ただ訳の分からんことを言う子供だと思っていた『星の王子さま』が、実は大人だった。
それぞれに出てくる登場人物の方が、子供だったのだ。

「習慣や規則に流されて、本当の目的を忘れていませんか?」

皆がやってるから。
これは規則なんですよ。
守らなければいけないから、守りなさい。

そんな言葉に説得力なんてありませんよね。
もっと『大切なこと』があったのだ、と思わせてくれた本でした。

名作は、読む人間の何物も問わないと思います。
名作が名作たる純然たる理由。

それは、あなたの心を震わせることが出来たかどうかで決まるのです。

名作とは、それ以外の何物でもありません。
名作とは、いつも優しい言葉で組み上げられ、至高《ハイエンド》を表現する。

流石です。サンテグジュペリ。

小さな王子さま

小さな王子さま

  • 作者: アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本
The Little Prince

The Little Prince

  • 作者: Antoine de Saint-Exupery
  • 出版社/メーカー: Harvest Books
  • 発売日: 2000/05/15
  • メディア: ペーパーバック

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。