クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 [ミステリー]
澄百合学園――――《特権階級養成学校》と周囲に揶揄される、
言わばお嬢様学校。
ただしそれは、《外側》から見た話。
此処に通う生徒たちは皆、《首吊学校》と呼ぶ――――。
意味深な単語が、読者の心をくすぐってくれます。
登場人物も個性派揃いで、相変わらずドキドキです。
一人の娘っ子を救い出すために、単独潜入。
そこは流石に《首吊学園》。一筋縄では参りません。
だって女子高だもんね(主人公は男)。
神算鬼謀の騙し合い、みたいな頭脳プレーって素敵ですな。
「策士、策に溺れるとはこのことよ。ふははははぁーっ!」
とか、ふんぞり返って言ってみたい。
やはり西尾維新、心のツボを突いてくる突いてくる。
設定やキャラクターが、好みの幅を広げてくれました。
それに加えて、韻を踏むような文章で軽快に読めてしまう、
良い意味でのライト感覚。
そりゃ、面白いわけだ。
今回はミステリー度数が少ないですけど、伝奇度数が高めです。
バトル好きとしては、納得でしたよ?
血が嫌いな方は、ご用心。
でわっ!
西尾維新『戯言シリーズ』
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