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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 [ミステリー]

この小説を読んで一番感じるのは

『青春』です。

若者らしい残酷な心、切ない気持ち。
汚いものを、ただ正直に『汚い』って言える潔癖なところ。
些細なことが上手くいかなくて、全部壊したくなる気分。
自分の世界が全てで、他のこと何か、なーんも知らない。
まだ子供。もう大人。
真剣に『何か』と向き合ってた。

そんなんが詰まってました。

小説の中で、『友情』とかの話をされると、
心が締め付けられるような切なさを感じるわけですよ、実際。

『今、この年齢の人間だけが感じられるであろう気持ち』

多分、読み手の年齢によって、読んでるときの気持ちが違う小説だと思う。
まあ、そう言っちゃえば、小説の受け取り方は人それぞれなんだろうけど。
でもこの小説は特に、それぞれの『未熟さ』を感じさせてくれます。

やっぱ、『青春』ですなあ。
ふぃー、甘酸っぺぇーっ(真面目モードは長続きしない)。

そして、ミステリーも健在です。
トリックのところを読み終わったら、ぬぅ、と唸ってしまいました。

でもねー、犯人を意識してる余裕が殆どありませんでしたよ。
次が知りたくて知りたくて、どんどんページを捲ってしまった。

読ませられましたわ。この本。



西尾維新『戯言シリーズ』

クビキリサイクル
クビシメロマンチスト
クビツリハイスクール
サイコロジカル(上)(下)
ヒトクイマジカル
ネコソギラジカル(上)(中)(下)

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 新書

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